おはようございます、僕です。
今日は「アマチュアバンドだからこそライブにおいて照明は大事なんだよ」って話をさせてください。
僕みたいに年に数回、ヘタすりゃ年に1回程度しかライブしない人間にとっては、その1回のライブがとても大事なものになってきます。なら細部にも目を向けないといけないですよね。
そして照明次第であなたのバンドのライブが180度変わる可能性だってありますよ!
もちろん良い方向に!
ここでは照明の効果と具体的な方法を僕なりのやり方で解説していきます。
照明の専門知識がなくてもOK!僕も全くないけどやれてます(笑)
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照明でライブがどう変わるのか
前回の記事でもちょこっと書きましたが、ライブにおいて視覚要素も大事な要素の一つになってきます。
五感の何割かが視覚に支配されていることを考えたら、お客さんの視覚を刺激することに労力を割くのは得こそあれ損はないはずです。
むしろ、何でやらないの?って思います。
プロのライブを観に行ったことがある人は思い出してください。
ライブハウスのライブでも構いませんが、ホール以上のなるべく大きな会場でのライブが望ましいです。
1曲目もしくはメンバーの登場シーンって覚えてませんか?
覚えてなかったらごめんなさいだけど多くの人は鮮烈な記憶と共に残っているはずです。
僕の記憶ですと暗く怪しげな中からメンバーが登場。緊張感のあるSEが流れている。
でもまだよく見えない…。もうここでワクワクさんです。
そして準備が整うとドラムがカウントしたら曲が始まる。シンバルと同時に会場が最高に明るくなり、同時にメンバーがステージ狭しと走り回る。大きい会場だとパーンってテープが飛び出してきたりもしますよね。
もう、ここでこちらの興奮もマックスですよね。鳥肌たったりなんか涙出ちゃう場合もあります。
こういった体験が初期衝動みたいものを呼び起こして、「ライブやりたい!」って原動力になるんだと思います。
実はこれって照明の力によるものがとても大きいって気付いてましたか?
仮にこれが最初っからものすごく明るかったり、イントロが始まっても暗いままだったりした時のことを想像してみてください。
ま、まあかっこいいかもしれないけど、「あ、あれ?」ってなりませんか?
なんかトホホな状況を想像してしまいますが、アマチュアバンドのライブではこれが日常茶飯事ってことです。
だってバンド側が照明に注文つけてないんだもの。
照明プランの考え方
照明の重要さは分かってもらえたでしょうか?
ではどうやって照明を考えるか。順を追って解説します。
ライブハウスの下見
まずはあなたがライブする予定のライブハウスの照明がどうなっているのかを確認する必要があります。
ライブハウスによって照明は全く異なりますからね。
そこで開催されているライブを見るのが手っ取り早いです。アマチュアのライブでも何でも構いません。
どんな色が使えるのか、動くライトはあるのか、ミラーボールはあるのか、スポットライトはあるのか。
これくらいは最低限チェックしておきましょう。
動画撮影できるのであれば一番ベストですね。
ここで「できること・できないこと」を把握して照明プランを作りましょう。
曲に合わせて照明プランを練る
曲調によって照明プランは変わってきます。当然ですね。
コピーバンドだったら本人たちのライブ映像を見てそれを丸パクリしちゃえばいいんですがオリジナルをやってるバンドだとゼロからのスタートだからなかなか難しいですよね。
なのでとりあえずは最低限の色だけ決めとけばいいでしょう。
【イントロ】白をうっすらと暗い感じ
【Aメロ】イントロに赤を足す
【Bメロ】赤と紫で怪しいイメージ
【サビ】白のみでできるだけ明るく
こんな感じで。あんまり細かく練りすぎると照明さんが対応できなくなってきますので照明さんの身になって考えてください。
いきなり知らない曲の照明バッチリやれって言われてできますか?
照明さんに渡す照明案を作成
当日もしくは事前に照明さんに渡しておく照明さん用のカンペを作ります。
これは作り方は人それぞれ、照明さんにもよるかもしれないので僕なりの作り方を紹介しますね。
こんな感じで、曲の歌詞は黒、色付き文字はこちらの要望みたいな感じでなるべく照明さんがひと目で分かるように書きます。
ここでは赤色でこちらの要望を書いていますが、赤はライブハウスの暗さによっては見えにくい場合があるので注意しましょう。照明さんに聞くのが一番手っ取り早いですね。
歌詞はあった方が良いと思います。その方が照明さんが今曲のどこをやっているのか把握しやすいからです。
この作り方でやっていくと、曲の数だけカンペの枚数作るの?と疑問に思うかもしれませんが、
そのとおりです。
曲数が増えると当然紙の量も増えてくるので、一枚ずつインデックスをつけておきましょう。1曲目なら「1」と数字だけ書いておけば良いと思います。こうしておけばリハの時に照明さんが慌てずにすみます。
特にここだけはバッチリやってほしい!ってとこは目立つ印をつけといて、綿密にリハできるようにしておきましょう。
とにかくリハを意識して作りましょう。本番はなるようにしかならないんですから(笑)
可能であれば自分用にも作っておいた方が良いでしょう。リハがよりスムーズになります。
なかなか手間だな、めんどくさいなと思ったでしょう?
はい、と~ってもめんどくさいんです。時間もそこそこかかります。
でもそれをやるとやらないとではライブのクオリティに雲泥の差が出ます。
趣味でやってる自分でさえこれくらいは最低限やりますよ。
リハーサルをどう進めるか
一応、ライブの前日までにライブハウスに連絡して(前日だとライブハウスのスタッフさんがバタバタしてしまうので一週間前くらいに打ち合わせをしておくのが無難かも)、こういう照明案を作っていますが大丈夫でしょうか?と一言許可をもらっておいた方が無難でしょう。中にはどんな人がいるか分かりませんからね…。
もし、ライブハウスの人と仲が良ければスムーズに事が運べるでしょうね。ついでに音源まで渡しておけば100点満点です。リハも何も心配いらなくなります。でもこの記事はそれができない人向けに書いてますので悪しからず。
で、リハは当然音を最優先で作っていきますのでなかなか照明に割ける時間がありません。
対バン形式で何バンドもリハしないといけなくて時間が限られている場合がほとんどです。
これは音と照明を同時進行でやっていくしかありません。時間との勝負です。
ちなみに!ですがもしリハーサルに照明さんがいない!照明は本番ぶっつけ!って場合、ものすごくやる気が落ちます。
そんな時は落ちそうになる自分に負けないようにして下さい!!
照明でまず優先すること
これまた人によって違うと思いますが僕の場合は
「暗さのレベル」
ですかね。曲の途中でどうしてもここは暗~~くしたいって部分が出てくると思うんですが、あまりにも真っ暗だとヘタすると手元も何も見えなくなって演奏ガッタガタ、なんてことになりかねません。
まあ、常日頃から見ないで弾く練習しとけって言えば済む話なのかもしれませんがそれは少し横暴な気がします。
なのでリハが始まったら、曲を始める前に暗さの限界を照明さんとメンバー全員で打ち合わせる必要はあると思います。
リハでやることは明確に!
まずは音楽ありきのライブなんでそこをおろそかにはできません。
とはいえ時間も無駄にできません。リハでチェックしたい部分を明確にして、1曲まるごとダラダラやるようなことがないようにしましょう!
別に1曲まるまるやることが悪いわけではないですよ。意味があるなら全然オッケーですからね。
ですがチェックしたいことが増えてくると、1曲全て通すなんてことはほぼできなくなると思います…。
とにかく、「そこをリハでやる意味」を考えておきましょう。なんのためにその曲をやるのか。その曲のその部分では何をどうチェックするのか。頭に叩き込んでおきましょう。
事前に「リハの段取り」を書いておくのも有効です。
ここでカンペが生きてくる!
リハで曲を細切れにやると、どうしても「2コーラス目のサビからチェックしたい」という瞬間が出てきます。
ここで照明さん用のカンペが効果を発揮します。
例えば、事前に照明さん用のカンペに☆印とか目立つ記号をつけとけば
「PAさん、3曲目の途中からやりまーす!照明さん、3曲目の☆印がついてるとこの直前のBメロからお願いしまーす!」
みたいなことができるわけですね。
何事もスムーズに進むには事前の準備がアホほど大事ってわけです。
最後に
本番はメンバーとスタッフを信じて全力を出すだけです。きっといいパフォーマンスができると思います。
本番が終わったら、できればスタッフの方にお礼を言いましょう。わがままに付き合わせちゃったわけですし。
まあ演者側から言えば「こっちだってライブハウス側から見たら客だぞ」って考え方もできますがまあそこは人間対人間として付き合いましょうよ。今後にも響いてきますんでね。
ついでに改善点などあれば聞いておきましょう。カンペは見やすかったか、とか。もちろん演奏の部分も。
長々と書きましたが僕も照明知識が全然ないアマチュアバンドマンなので間違ってることを書いてる可能性大です。
なのであくまでも「自分はこうやってる」という体験談に近いノリで読んでいただけたら幸いです。
もしプロの方、ライブハウスで照明をやってるという方が読んでたら是非ダメ出ししてください!
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