DigiTech dropはベースで使えるか検証
ちょっと前に
「ZOOM G1X Fourのピッチシフターをベースで使うのはさすがに厳しいって話」
を書いたのですが
あれから急激に猛烈に欲しくなっちゃって。
わりとすぐ買っちゃいました、
DigiTech drop。
ちょうど楽天で1,000円オフクーポンが来てたので
手持ちの楽天ポイントも全額使って8,000円くらいで購入できました♪
現在だとめっちゃ値上がりしてるみたいですね…
原価の高騰が理由みたいです。
僕はどうやらとてもラッキーだったみたいです。
で、ネット上でdropをベースで使う音源ってあんまり上がってないんですよね。
ゼロではないんですけど。
なら自分が買って試してやろうかと。
決して安いエフェクターではないからちょっと勇気が必要でしたけどね。
そして買ったからにはいろいろ試してみたい!
ということで手持ちの数少ない機材であれこれ試し弾きしてみました。
参考になれば幸いです。
個人的には、ベースで使う場合は-2から-3が限界かもと思いました。
そして、ベース用マルチのピッチシフターで十分じゃね?とも……
目次
早速dropをベースで使ってみた
前置きはこれくらいにして肝心の音をどうぞ。
とりあえず指で弾いてみました。
フレーズが終わる度にdropで下げています。
バイパス → マイナス2 → マイナス5の順番です。
各フレーズの最後の音はどれも4弦開放です。
下げれば下げるほど音の揺れ加減がきつくなっていくのが分かると思います。
ベースはSquierの5弦ジャズベースです。確か3万円ちょっとくらいだった気がします。
ピックでも弾いてみました。
念の為スラップも。ド下手なのは勘弁…
実はdropを買うまで全然ベース弾いてなくて一年くらいホコリかぶってました。
せっかくなので弦がサビまくった状態も録音しておこうと思います。
いかがでしたでしょうか?(この定型文きらい)
ZOOM G1X Fourと比較
ZOOMのギター用マルチエフェクターG1X Fourのピッチシフターはけっこう優秀で、
ギターには何の問題もなく使えると思います(個人的感想)。
G1X Fourのピッチシフターは2種類あって、
普通のピッチシフター「PitchSHIFT」というエフェクトと
単音弾き専用の「MonoPitch」というエフェクトがあります。
各音程ごとに聴き比べてみてください。
これ以降はずっとピック弾きです。
-2
-5
やはりdropは揺れが比較的少ないですね。
-5にもなるとさすがに厳しいですが。
しかしG1X FourのPitchSHIFTもあなどれませんね。
Mono Pitchは笑っちゃいましたけどw
ZOOM B1Xonと比較
なら、ベース用マルチだとどうなんでしょう。
ここはB1X FOURの出番だろ!と思うとこですがワタクシ、B1X FOURは持ってないのですよ…。
というわけで前世代機のB1Xonのピッチシフターで試してみました。
B1Xonにもピッチシフターは2種類あります。
「PitchSHIFT」というエフェクトと
ベースの帯域に適した単音弾き専用の「Ba Pitch」というエフェクトです。
今回は単音弾き用の「Ba Pitch」で録音してみました。それではどうぞ。
-2
-5
あれっ、B1Xonの「Ba Pitch」ってなかなか優秀じゃね?
もしかするとdropより音揺れ少ない気がするのは僕だけ!?
こうなるとB1X FOURはどうなのか試してみたくなっちゃいますね…。
5弦ベース/7弦ギターはいらなくなるのか?
dropは-1から-7、そして1オクターブ下まで音程を下げることができますが、
そうなってくると「5弦ベースや7弦ギターのような多弦楽器は必要なくなるんじゃないか?」
という疑問が浮かんできます。
ま、手っ取り早い話、弾き比べしてみりゃいいんですよ。
てなわけでギター・ベースともに低音弦のみで比較してみました。
持ってて良かった、多弦楽器。
まずはベースで。
5弦ベースの5弦 → 4弦の-5 の比較をどうぞ。
次はギターで比較。
7弦ギターの7弦 → 6弦の-5 → 7弦の-5です。
個人的に、ギターはアリな気がします。
ぶっちゃけ、歪ませてしまえば音の揺れは気にならなくなるので笑
ただベースはさすがに-5は厳しいかもですね。
音以外の注意点
音以外で気をつける点としては、
電池駆動はできない
ってとこくらいですかねぇ。
ACアダプターも付属してるので困ることはないと思います。
アタッチメントも2種類用意されてて親切~♪
あと、デジタル機器(ですよね?)なのでパワーサプライを使用する際は気を付けて下さい。
電源の繋ぎ方を間違えるとノイズが発生します。
僕はdropだけ別にACアダプターでコンセントに直差ししてます。
感想とまとめ
一通り使ってみて思った感想ですが、
ベースにおいては-2(全音下げ)くらいまでなら許容範囲かな~と思います。
-3も大甘に判定してギリギリセーフでしょうか。
一応聴いてみてください。
ただ、ハイポジションや高音弦になるにつれて音揺れは気にならなくなっていきます。
なので0フレット(開放)を多用しない曲なら-3でも-4でもいける可能性はあります!
というわけで今回の結論!
思ったよりB1Xonの「Ba PITCH」が優秀だった、というオチ。
つまり、
ベーシストの方でしたらdropを買うよりも
ZOOMやBOSSのベース用マルチエフェクター内蔵のピッチシフターのほうが個人的にオススメという結果でした。あ~あ。
余談ですが、2021年にベース用マルチエフェクターの決定版とも言える「ZOOM B6」が発売されました!
ベース用マルチって、低価格モデルが多くてかゆいところに手が届かないことが多かったのですが、
B6の登場によってようやく本格的にマルチが使えるようになってきました。
僕はまだ予算の都合上買えないのですが近い将来絶対買いますね。
ピッチシフターも進化してたらいいけどなぁ。
話を元に戻して、と。
ただ!dropはギターにも使えるし和音にも強いです!
バンドやってる人なら持ってて損はないです!
バンドで半音下げや全音下げの曲がやりたい場合に、マルチを持ってない人にサッと貸してあげるとか。
以上、digitech dropをベースで使ってみた、でした。
「こんなヘボ音源じゃ何もわからねえよ!」
って方はコメントかこちらのTwitterのリプ欄にリクエスト下さい。
可能な限りお応えしたいと思います。
番外編:BOSS GT-1000の場合
録音はしてないのですが(ごめんなさい・・)
ちょっと前にBOSSのGT-1000を借りる機会がありまして。
せっかくなのでGT-1000のピッチシフターも試してみたんですが、
これがまあ音揺れがひどくてひどくて。
ちょっとゆるめのトレモロかかってんのか?ってくらい音が揺れまして。しかも-1(半音下げ)で!
へい、とてもじゃないですが使えるレベルじゃなかったです。
まあガンガンに歪ませれば誤魔化せるかもしれませんけど。
しかし天下のGT-1000でもこんな弱点あったんだな~と。
結局、ZOOMのG1X FOURのピッチシフターを使って、
GT-1000のセンドリターンに繋ぐという方法に落ち着きました。
なんか、他にもオクターバーとかハーモニストとかも微妙でした。
精度が良すぎるのか?ちょっとでもピッチがズレたり弦がビビったりすると反応してくれません。
ギターとの相性なんですかね?
でもZOOMのマルチはそこらへんうまいこと鳴らしてくれるんですよねぇ・・。
あ、別にGT-1000がダメだ!って言ってる訳じゃないですよ。
ほんとに出来ない事は無いってくらい音作りの幅が広くて楽しかったです。
弱点があったとしてもセンドリターン2系統あるのでどうにでもなりますし。