Cakewalkでボーカル打ち込み(AquesTone2編)
一人で曲作りをする場合、どうしてもネックになるのがボーカルパート。
近年では初音ミクを筆頭として様々なボーカロイドが発売されていますがやはり高い!
というわけで無料でボーカルを打ち込めるソフトを探したところ、「AquesTone2」というVSTプラグインを発見したので使っていこうと思います。
これ、なかなかオススメです!
ダウンロードとインストール
ダウンロードはこちら↓のページから。
→AquesTone2ダウンロードページ
↑ページを下にスクロールすると、「Download」の項目が出て来ますので、使用許諾を最後まで読んで「同意してDownload」ボタンをクリックでダウンロード開始です。
なお、使用許諾を最後まで読まないとダウンロードボタンをクリックできないので「プログラム使用許諾」の欄を最後までスクロールして読んで下さいね。
ダウンロードしたら解凍(展開)し、「AquesTone2」フォルダーをそのままCakewalkのVSTプラグインフォルダにコピーしてください。
(僕の場合は[C:\Program Files\Cakewalk\VstPlugins]でした)。
コピーが正しく行われたらCakewalk起動時に自動で認識してくれます。
適当なプロジェクトを開き、
[挿入(I)]→[プラグインシンセ]→[Uncategorized]→[AquesTone2(32-bit)]を選択します。
プラグインシンセの挿入オプションはそのまま「OK」で大丈夫です。
起動と基本的な使い方
それではAquesTone2を起動してみましょう。
↑のボタンをクリックするとAquesTone2のメイン画面が表示されます。
画面の上半分が歌詞に関する設定で、下半分が音作りに関する設定です。
細かい設定はここで説明するより公式マニュアルが分かりやすいでしょう。
→AquesTone2マニュアル(PDF)
それでは適当に打ち込んでみます。
何も設定せず、ただ音符を貼り付けただけ(ベタ打ち?)の歌はこんな感じです。
もはやクオリティを一切気にしなくなりました。そういう記事じゃありませんですし。
ではこれに歌詞をつけてみます。
歌詞の作成と同期
歌詞は別途テキストファイルを用意する必要があります。
メモ帳でも何でもいいので普段使っているテキストエディターを立ち上げて歌詞を入力します。拡張子は[.txt]で大丈夫です。
ここで問題が発生。歌詞をつけてそのままリピート再生していると歌詞がどんどんズレていく。
なので「ここが歌い始めだよ」という指示を送らないといけません。
AquesTone2をマニュアルを見ると、
DAW のトラックの先頭に、MIDI コントロールメッセージ CC#49 00 を指定することで常に歌詞の先頭から開始するようにできます。
とあります。
なんだ、簡単じゃん!と思ったらMIDI CC#49 00をどうやって送ったらいいかわからない…。
というわけで格闘です。ここで小一時間くらいつまずきました。
とりあえず見つけた方法は以下の通り。
打ち込んであるトラックで右クリック→表示(V)→イベントリスト(E)
ずら~っとイベントが時系列で並んでいます。表示されない!って人は上の方にスクロールしてみて下さい。
ここでは時系列順でどんな入力がされているかひと目で分かるようになっています。
ではイベントの一番上を選択しておき、イベントリスト左上の+ボタンでイベントを追加します。
すると一番上に新しいイベントが追加されます。これをCC49 00に変更します。
イベントリスト2行目が歌い出しなのでそれよりも前に来るように設定します。
歌い出しが2小節の1拍目なので、合図はその直前の1小節4拍目に設定。
次に、「種類」の「Note」となっている部分をダブルクリックします。
イベントの種類を選ぶ項目が出てくるので、「コントローラ」を選択して「OK」。
「データ」をダブルクリックして「49」と入力。
最後に、データの右の「100」という数値を「0」に変更。
これで、「ここが歌詞の最初だよ~」という合図を送ることに成功しました。
次に、同じ要領で「ここから○行目の歌詞を歌ってね」という合図を出します。
イベントリストで、歌詞の次の行を歌わせたい場所を選択し、イベントの挿入ボタンを押すと同じ時間にイベントが挿入されます。
時間をその直前に変更して、「49」の次の数値を「1」にします。
この「1」という数値が先ほどメモ帳で書いた歌詞の行数になります。(0が1行目なので1は2行目)
メモ帳(歌詞)の中身はこんな感じ↓。
kaerunoutagakikoetekuruyo
gerogerogerogero gwa gwa gwa
では音を聴いてみてください。ちょっと声質も女の子寄りに変えてみました。
「ぐゎ」が対応してなかったみたいで、「んわ」みたいになってますがそこは愛嬌ということでw
以上が基本的な使い方になります。声質や歌いまわしは試行錯誤するしかありません!頑張ってあなたなりの歌わせ方を開発してください!